イノシトール

 イノシトール

Inositol
 
イノシトールはビタミンB群のひとつとされることもありますが、自然界や私たちの体内で充分に合成され、欠乏症状がほとんど見られないため、コリン同様、ビタミンに含めないのが栄養学的常識とされています。
 
イノシトールの作用としては、肝臓に過剰な脂肪がたまるのを防ぐとともに、血中コレステロールの流れをよくすることが挙げられます。また、神経細胞の細胞膜を作る材料にも用いられます。
 
万一、何らかの理由でイノシトールが私たちの体内で不足した場合は、脂肪肝、動脈硬化になりやすい状態になります。いわゆる「血液サラサラ」と反対の「血液ドロドロ」を引き起こすと考えれば分かりやすいでしょう。
 
イノシトールが豊富に含まれている食品は、オレンジ、スイカ、メロン、グレープフルーツ、モモ、グリーンピースなどです。成人1日あたりの所要量は男女とも500〜2,000mgとされており、摂取の上限は特に定められていません。
 
イノシトール関連で注目すべき話題として、日本の大手化粧品メーカーの研究で判明したことがいくつかあります。詳しいことは省略しますが、その研究の結果、?真皮幹細胞は血管の周囲が居場所であること、?真皮幹細胞は加齢で減少すること、?真皮幹細胞を血管周囲に安定的に存在させる成長因子の発現を高める成分としてイノシトールが重要な役割を果たすこと、が判明しました。
 
イノシトールは真皮幹細胞を安定させる働きを持つと考えられ、真皮の修復や再生の力を高める新しい抗老化スキンケアの登場が期待されています。言うまでもなく、これは毛髪の生成や再生にも影響を与えるもので、イノシトールの重要性はさらに高まるものと考えられています。
 

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